VESMAにはいくつかのインストール方法が用意されています。それぞれのイン ストールの方法では、必要とされるスキルや制約事項が異なっています。各節 の最後にまとめられた項目をチェックして、自分の目的にあったインストール 方法を選択すると良いでしょう。特にVESMAを利用したプログラミングを行な う予定のある人は「Jarファイルのダウンロード」の方法か「ソースファイル のコンパイル(CVS)」の方法を選択して下さい。
VESMAを起動した後の操作方法は 「VESMAを使ってみよう!」の節で 説明されています。
また、セットアップの詳細は別の場所で説明しますが、 最低限してほしい作業を最後に記述してあります。
以下の(Java Web Start以外の)インストールに関して、VESMAの インストールの前にJavaがインストールしてある必要があります。 VESMAを拡張して新しいオブジェクトなどを作成してみたい人は JavaのSDK(Software Development Kit)をインストールして下さい。 VESMAを使用するだけならば、ダウンロードサイズの小さい JavaのJRE(Java Runtime Environment)をインストールしておいて 下さい。VESMAの全ての機能を使用するためには、Java以外に、 Java3D,Java Media Fundation(JMF),Java Helpなどをインストールする 必要があります。ただし、基本的な機能はJavaのSDKまたはJREだけで 動作します。
この方法は、実際にはインストールではなくJava言語のアプレット とよばれる技術を使用します。特定のWebページをウェッブブラウザで 開くと自動的にプログラムが読み込まれて実行される方式です。よって、 プログラムはインストールされずに、毎回ダウンロードして実行する ことになります。VESMAをちょっとためしてみたいという人に最適です。
最初にやるべきことは、Javaのインストールです。VESMAのバージョン 3.xxではJavaの1.3以上を必要としますが、Windowsにプレインストール されているものは古いJavaですので、Windowsを使用している人は Sun Microsystemsのページ などからJava1.3以上(今ならJava1.4以上推奨)をダウンロードして インストールして下さい。
MacOS Xを使用している人はJava1.3がプレインストールされている はずなので新にインストールする必要はありません。
準備が終ったらVESMAのページ からたどって'Test Applet'のリンクをクリックしてください。プログラムが 自動的にロードされて実行されます。多きなプログラムですので、少し 時間がかかるかもしれません。上手くいけば「start」と「stop」というボタンが 現れます。「start」をクリックするとクライアントの画面が現れます。 他のサーバとの通信を含む機能は使用できませんが、それ以外の殆どの 機能は試すことができます。VESMAの使用方法は こちらを見て下さい。
このインストール方法は「Java Web Start」と呼ばれる技術を用いて 実現されています。この技術はJavaで作成されたソフトウェアを Webサーバを利用して簡単にインストールすることができるように するものです。よってVESMAを単にツール、もしくは遊び道具として 使用するのであれば、このインストール方法が最適です。
Java Web Startを利用してVESMAをインストールするには、まず、 Java Web Startをインストールする必要があります。 Java Web Startはここからダウンロードできます。 Java1.4以降をインストール済みであればJava Web Startは一緒に インストールされているはずなので、新たにインストールする 必要はありません。
Java Web Startがインストールできたらあとは、ウェブブラウザで VESMAのページからJava Web Startをクリックして下さい。あとは、 ほとんど自動です。2回以上ブラウザでアクセスすればディスクトップに アイコンが作成されるので、以降はそれをダブルクリックすれば 簡単に起動できるようになります。
VESMAはシステムをそのまま使用するだけでなく、自分で設計した 新しいオブジェクトを作成したり、様々な拡張ができるように なっています。このような拡張を行なうためにはこのインストール 方法が適しています。
まず、Javaをインストールして下さい。Javaバージョンは1.3以上ですが、 なるべく新しいものをインストールして下さい。Sun Microsystemsの ページ からダウンロードできます。非常に多きなファイルなので、Java関連の 雑誌のCD-ROMなどからインストールするのも良い選択肢です。
あとは、VESMAのページにいってvesma-elm.jarというファイルをダウンロード してきます。このファイルはjavaのオプションパッケージと呼ばれるもので、 Javaのインストールされた場所にコピーすれば、Javaの機能を拡張してくれます。 具体的にはjavaのインストールされたフォルダの中に「ext」と名前のついた フォルダがあるので、そこにコピーします。もし、あなたの使用している コンピュータがあなたの所有物でなく、勝手にこのようなことをすることが 禁止されている場合は、vesma-ext.jarは好きな場所においてかまいません。 そのかわりCLASSPATH環境変数を設定して下さい。環境変数の設定のしかたは OSに依存するので、各OSのマニュアルを参照してください。Windowsの場合 CLASSPATH環境変数の具体的な内容は以下の例のようになります。
CLASSPATH=.;C:\Document and Settings\username\My Documents\vesma-elm.jar;
VESMAが新しくなりバージョンアップする場合には、新しいvesma-elm.jarを ダウンロードしてきて古いvesma-elm.jarに上書き保存して下さい。
このインストール項目は上級者向けです。通常は上で説明した 「Jarファイルのダウンロード」の方法で十分です。
最初に説明したように、ここでは最低限のセットアップだけ説明します。 VESMAは通常のソフトウェアと異なり、他の人があなたのVESMAにアクセス することができるような仕組を持っています。そのためユーザ管理が 必要になりますが、最も重要なユーザである管理者の 情報と、通常使用するユーザの情報をここで、セットアップしておいて 下さい。最初にVESMAを起動した時点でデフォルトのセットアップ情報が 作成されますが、この時点での管理者の パスワードは「adminPassword」となっています。とりあえずは、admin というユーザ名とこのパスワードを使用してログインしてから、 メニューバの[config]ボタンからコンフィグダイアログを出して 管理者のパスワードを変更して下さい。ユーザID(userID)という 入力項目もありますが、これはその管理者が実際には誰であるの かを入力する場所です。これは他の人とかちあうことのないように、 メールアドレスやホームページアドレスなどを設定すると良いでしょう。 管理者のの名前は「admin」固定で変更できません。
また、通常使用する ユーザとして自分の好きな名前のユーザを作成して下さい。 コンフィグの設定ダイアログで「users」タブをクリックし、 ユーザ名、ユーザID、パスワード、ロールを入力して作成します。 ロールというのはユーザの役割のことで「admin」と入力しておくと 管理者と同程度の権利をもつユーザが作成できます。 最初の時点で「gest」という名前のユーザがいますが、これはセキュリティ 確保のために削除しておいたほうが安心です。