ELMを使ってプログラムするとは、ELMの仮想空間の中で使 用できるオブジェクトを作っていくことになります。 最初のプログラムとして、定番のハローワールドをやってみましょう。
ソースファイルを置く場所はどこでも良いのですが、とりあえず、 [Z:\semi\java\hello]あたりにHelloElm.javaを作って下さい。内容は以下の ようにします。
import ac.hiu.j314.elmve.*; public class HelloElm extends RealElm { public void hello(Request r) { sendMessage(makeReply(r,"Hello Virtual World!")); } }
ELM,VESMAのインストールが完璧ならば、コンパイルは簡単です。
javac HelloElm.java
HelloElm.classができていれば成功です。
実行は、ELMやVESMAの仮想空間内で行なうので、以下の手順をふむ必要があります。
最初にVESMAを起動します。このときVESMAを起動する時の場所が重要です。 HelloElm.classが置いてある場所で起動して下さい。でないとVESMAで HelloElmを読み込めません。具体的にはHelloElm.classが置いてある場所で、 vesma2.shを実行して下さい。
VESMAでHelloElmを動かすためには、まず、VESMAの仮想空間内にHelloElmオブ ジェクトを生成します。次のコマンドを試して下さい。(VESMAのコマンドライ ンで。)
cct HelloElm touch hello 0.0 0.0
画面中央に「hello」というラベルが現れるはずです。ここで、ちょっと注意。 helloという名前はオブジェクト名で、実際には名前はなんでも良いです。で、 このhelloオブジェクトのクラス名がHelloElmということです。 これで、HelloElm実行の準備が整いました。
ELM,VESMA上でオブジェクトを動作させるには、そのオブジェクトにメッセー ジを送れば良いです。どのようなメッセージに応答するかは、そのオブジェク トの機能によります。HelloElmクラスのオブジェクトは「hello」というメッ セージに応答します。次のコマンドを入力してみて下さい。
##hello hello
これはhelloというオブジェクト名のオブジェクトにhelloというメッセージを 送るコマンドです。上手くいけば、VESMAクライアントのメッセージ表示部に 「Hello Virtual World!」と出るはずです。