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ELM-VE Programing

2003年10月01日
Kenji Saito
http://elm-ve.sourceforge.net

目次

ELM上でのプログラミング

ELMを使ってプログラムするとは、ELMの仮想空間の中で使 用できるオブジェクトを作っていくことになります。 最初のプログラムとして、定番のハローワールドをやってみましょう。

Hello Elm

ソースファイルを置く場所はどこでも良いのですが、とりあえず、 [Z:\semi\java\hello]あたりにHelloElm.javaを作って下さい。内容は以下の ようにします。

import ac.hiu.j314.elmve.*;

public class HelloElm extends RealElm {
    public void hello(Request r) {
        sendMessage(makeReply(r,"Hello Virtual World!"));
    }
}

コンパイル

ELM,VESMAのインストールが完璧ならば、コンパイルは簡単です。

コンパイル
javac   HelloElm.java

HelloElm.classができていれば成功です。

実行

実行は、ELMやVESMAの仮想空間内で行なうので、以下の手順をふむ必要があります。

VESMAを起動

最初にVESMAを起動します。このときVESMAを起動する時の場所が重要です。 HelloElm.classが置いてある場所で起動して下さい。でないとVESMAで HelloElmを読み込めません。具体的にはHelloElm.classが置いてある場所で、 vesma2.shを実行して下さい。

VESMAでHelloElmを生成する

VESMAでHelloElmを動かすためには、まず、VESMAの仮想空間内にHelloElmオブ ジェクトを生成します。次のコマンドを試して下さい。(VESMAのコマンドライ ンで。)

HelloElmの生成
cct   HelloElm
touch   hello   0.0   0.0

画面中央に「hello」というラベルが現れるはずです。ここで、ちょっと注意。 helloという名前はオブジェクト名で、実際には名前はなんでも良いです。で、 このhelloオブジェクトのクラス名がHelloElmということです。 これで、HelloElm実行の準備が整いました。

HelloElmを実行する

ELM,VESMA上でオブジェクトを動作させるには、そのオブジェクトにメッセー ジを送れば良いです。どのようなメッセージに応答するかは、そのオブジェク トの機能によります。HelloElmクラスのオブジェクトは「hello」というメッ セージに応答します。次のコマンドを入力してみて下さい。

コンパイル
##hello   hello

これはhelloというオブジェクト名のオブジェクトにhelloというメッセージを 送るコマンドです。上手くいけば、VESMAクライアントのメッセージ表示部に 「Hello Virtual World!」と出るはずです。